Before(改善前)
メイン商材であるライン部材のお客様における消費量が多く、それに対して価格のコストダウンを検討されていました。現状は2社購買をしておられましたが、それにより製造設備の段取り替えが発生、内製コストが大きく掛かっていました。また2社購買により国内・海外向けと製品スペックの共通化ができていなかったこと、さらにリードタイムも長くなるという課題もありました。さらに、最近では働き手(人員)不足という事もあり、段取り替え時の手間に対して、少人数かつ残業や休日出勤を余儀なくされており、その解決も図りたいという思いがありました。
After(改善後)
そこで現状2社購買頂いている不織布のロール品を弊社に一本化することによるボリュームディスカウントによる調達コストダウンと業務削減効果のメリットを提案いたしました。
他社品は中国向けをベースに作られており、スペック(集塵効率)が当社と異なっておりました。
当社としても海外向けの製品に関しては他社独占状況下にある点に注目致しました。
しかし、現行の当社のスペックをそのまま移行してボリュームUPする事ができない為、お客様の想いに応えたいにも関わらずコスト改善に苦慮していたという経緯がありました。
そこで、『国内向け・中国向けの資材スペックの統一』できるようなスペックを開発して、お客様へのコスト改善を見出す事を提案致しました。
そして当社協力サプライヤーと協業して新規スペック開発に取り組み、試作段階ではございますが、他社同等品のスペックまで辿り着く事ができました。現在、お客様にて前向きにご評価を進めて頂いております。本試作が万事、遂行できた際には、流動数増加によるコストダウンメリット、また兼ねてより他社品で困惑されておりましたリードタイムの短縮に大きく貢献する事ができます。
なお一本化の問題として、災害時のリスク分散も考えられましたが、現状の競合他社様と弊社仕入先様が同県内に立地していることから、その問題は解決しています(リスク分散効果が既に無い為)。
改善効果
この当社からのコストダウン提案の効果として、まずはお客様における年間500万円のコストダウンが挙げられます。さらにお客様における調達の一本化により、調達管理事務業務の工数削減も併せて実現しております。