Before(改善前)
業務用冷蔵庫のドアパッキンの工法転換による品質改善の事例をご紹介します。
こちらは、センターピラーレスの業務用冷蔵庫が一度量産移行となったにもかかわらず、ドアを開く際に、共開きなどの不具合が発生し、廃版となってしまいました。
軟質のPVC(シリコン60°材)と硬質のPVCで二色成形されていましたが、軟質の摺動性が悪いということが原因だったのですが、材料変更などでどうにか改善できないかと相談を受けました。幅広いネットワークを持っている当社の情報網を駆使して何とか改善策を提案してほしいとのことでした。
After(改善後)

改善策として、軟質全体の材料変更を行うのではなく、マグネットで貼りつく部分のみの材料変更をした3色成形という2色成形からの工法転換を提案しました。硬質PVCと軟質PVC(シリコン60°材)に加えて軟質PVC(シリコン90°材)を使用することで、摺動性は格段に解消され、共開きがなくなりました。
PVCの3色成形ができ、なおかつ精度を出せるノウハウを持った幅広いネットワークを持っている当社の商社としての価値を見出して頂けました。
改善効果
改善効果として、摺動性の改善による共開きの解消を実現することが出来ました。