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電気温水機用継手部材の金属から樹脂への材質変更による品質改善の実現

Before(改善前)

電気温水機用継手部材の材質変更による品質改善を実現した事例をご紹介します。お客様は、公共用電気温水機用の給水継手の金属から樹脂の材質変更への対応が出来るサプライヤーを探しておられました。しかし、給水継手を樹脂化する場合は、水のシール面に金型合わせ面(PL)が設計上必要になる形状が多く、この部分にできるバリが、シール性能に多く影響を及ぼすため、金型の精密さ、量産成形における金型管理が必要となるという問題がを抱えていました。また、金属から樹脂化する場合、樹脂としてPPSを選定される場合が多いのですが、バリが通常の樹脂と比較して発生しやすく管理し難い樹脂となるため、PPS成形に豊富な実績のあるサプライヤーを必要としていました。

After(改善後)

そこで、一番重要となる量産成形おける金型の品質管理面に関して、成形ロットによるバリの管理をキーエンス製VR5000を導入し、画像測定にてPLバリ0.02以下の品質管理を行うことで、サプライヤー様の信頼を獲得することに成功しました。PPSの成形は、金型合わせ面のバリの管理が非常に難しいため、バリを抑えると同時に、ガスの発生が多いという樹脂の特性に対応するようガスを逃がすようにするという相反する難しい対応を実現したことを評価いただきました。また、日々の量産成形における金型メンテナンスにおいても実績を評価いただきました。

改善効果

改善効果として、金型合わせ面(PL)のバリ0.02以下を実現することが出来ました。

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