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ものづくりVE情報

部分ごとに異なる金属調を表現するネームプレートを加工した事例

Before(改善前)

ネームプレートの表面を金属の質感で表現したいというご要望をいただきました。
金属 + メッキ という仕様での試作作成依頼をいただきました。
部品の部分ごとに複数の金属調を表現する仕様となっており、単なるメッキだけでは実現できないため、難易度が高い加工方法が必要でした。
当社では様々な部品で金属調を表現した実績があり、印刷やフィルムの打ち抜き、加飾での金属調、プレートでの金属文字など様々な方法で検討して要求仕様を満たしたVE提案を検討しました。
ネームプレートは年々複雑な表現が要求仕様となっており、従来の方法での加工だけでなく、複数種類の加工を組み合わせて様々な表面処理をする必要がありました。

After(改善後)

フィルムやメッキ、印刷など様々な方法を検討しましたが、最終的に電気鋳造技術(電鋳)での表現を提案しました。メッキの場合、耐久性で今回の部品では剥離の恐れがあったため別の方法を検討しました。印刷の場合は形状などを柔軟に対応できましたが、確認していただいたところ、より金属調の表面を表現したいとのことで電鋳での部品調達で検討を進めました。
ニッケルをベース素材とした上で電鋳成形し、その上にメッキを施すことでお客様の求める金属調の表現を実現しました。
プラなどの樹脂素材へのメッキと違い、金属の上にメッキするため、メッキがはがれにくく、剥離の恐れを下げることができました。
量産に伴って表現だけでなく品質の精度をいかに安定化するかも求められ、加工しやすく必要なデザイン仕様をみたすことができる加工工程による調達が必要でした。

改善効果

高精度で部分ごとに複数の金属調を表現する部品を実現することができました。金属を母材としたため、寸法精度も高く、見た目の高級感もありますのでお客様が期待されていた以上のデザイン性を再現することができました。
金属調の表現はデザイン性の高まりと共に複雑化しており、様々な方法での金属調の表現が必要になっています。1つのネームプレートでも部分によって異なる金属調を表現する方法だけでなく、ご要望に応じた加工方法、調達方法を選定、確立する必要があります。
樹脂部品や金属部品、ゴム部品など様々な部品の加工、調達、製造が可能な当社の場合はこれまでの加工方法では実現できない表面の表現や形状の加工をご提案することができます。

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